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同じ穴の貉。

情けなくて腹が立って、書けずにいました。

先週末の事です。



「犬屋敷に、茶色の6ヶ月の子犬を引き取りに来る人がいる」との情報が入りました。

どんな人が子犬を取りに来るのか、果たしてお金を払って買うのだろうか・・・。
「お金の受け渡しがあったら、証拠写真とってやる。」なんて思いながら、私もその時間、犬屋敷に出向きました。


夕方、その人は、軽自動車の小さな荷台に犬舎を積んで来ました。

車から降り犬を見て・・・。
「子犬って聞いてきたのに、大きいじゃないか。もっと小さいかと思ったよ。小さい子犬を子供が楽しみにしているんだよな。」

「大きいじゃないか。参ったな。」と何回も言い、頭をかいてました。
     IMG_0714_20101017122831.jpg
暫くし「まあ、持って行ってみるか」と、子犬を車に乗せに迎いました。

その人、車の荷台に積んだ犬舎に、犬を連れて来ていました。
IMG_0877.jpg
セッタ-の女の子、8歳。

自分の犬を連れて来たんだ・・・と、ただ単にそう思っていました。
が・・・犬屋敷の主人に、その子の血統書を渡している。

何で血統証を渡す??
犬屋敷の主人、自分の軽自動車の荷台に積んだゲ-ジに、そのセッタ-を入れ始めました。
IMG_0900.jpg IMG_0896.jpg
なんと、その犬を置いて行くそうだ。

「養豚場に番犬が欲しい人がいるから、明後日に連れて行く。養豚場で、使い物になるかわからないけど、まあ~良いでしょう!」と、犬屋敷の主人。
今日は、子犬とセッタ-の物々交換なんだと・・・。


セッタ-の飼い主に「子犬の頃から飼っていたんでしょう?血統証まであるって、お金払って買った犬でしょう。置いていくって、どういう訳?」と聞きました。

「もう年だし、猟にも何にも使えないから、しょうがないだろう」との答え。

「可哀相じゃない。最期まで見てあげなくては。」と言うと、その人は「もう年だから、しょうがないだろ。使えないものを家に置いとけないもの。使える所があるらしいから、そっちに行くから良いんだよ。」と、平気な顔をして答えました。



置いていかれたのが、わかったのでしょう。
飼い主の車のエンジンがかかり、門から出て行こうとすると、切ない声を出し始めました。
ゲ-ジが布で覆われ、飼い主の車が見えないのに、エンジン音のする門の方を向き「クゥ~ン」と切ない声で、鳴いていました。
可哀相で・・胸が痛い。
この人達と同じ「人間」という生き物である自分が嫌になる。


家で、新しい犬を楽しみに待っている子供って、このセッタ-の事を何と思っているのだろう。
その子供、果たして「いのちを大切にする心」が育まれるのだろうか?


貰われていった茶色の子犬の運命、どうなるんだろう。
年を取って使えないからと、何処へ連れて行かれるのだろうか。

猟の時期が終わる頃、また何処かで不要になった猟犬たちは、棄てられるのだろうか。


初めて見た、猟犬血統証。
IMG_0980.jpg
ここに記されている犬の中に、大切にされている犬って、何匹いるんだろう?

| 板橋の犬屋敷 | 13:16 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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