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水曜日と木曜日に・・。

前回の記事で、お預かりを呼び掛けした子猫・・・。
どうしても気になってしまい、結局、保護宅へ行ってきました。
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あの子を保護したお宅では、お母さまと息子さんが、酷いアレルギ-だそうです。
お薬を内服しながら、お母さまも、子猫のケア-されていました。

ご家族のアレルギ-も酷く、この子のお世話が、手に余る状態であることも明らかでした。
保護された娘さんは、この子と一緒に暮らす希望だったのですが、健康上の問題であれば、手放すしか選択肢がなかったようです。

送られてきた写真では、目が開いておらず、鼻水もクシャミもある様子だったので、酷い猫風邪をひいているのは明らかでした。

実際に会うと、写真で見たより、両目も鼻もグシャグシャで、瞼はくっ付いて開きにくくなっていました。
お臍から漏れている尿量も、かなりありました。

また、左の後足の足先の欠損は、事故などの傷の後もないので、先天奇形が疑われました。

一度、近所の病院に受診したそうなのですが、風邪や目鼻の炎症への目薬も内服薬も、処方されなかったようです。
排尿の異常と今後の手術の必要性や費用は聞いたようですが、今現在の感染予防の必要性は言われなかったみたいでした。

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ご家族のアレルギ-も確かに酷そうでしたが、この子のお世話が、猫を飼育したこともない一般の方の手に余る障害であることも明らかに見えました。
後先の事は何も考えていませんでしたが、子猫は、引き取って帰りました。
そして、帰り道、そのまま、いつもお世話になっている病院へ行きました。

レントゲンとエコ-と簡単な血液検査をして、お臍周辺の清潔のため、毛を刈って頂きました。

やはり、尿膜管遺残ではないかとの事でした。

尿膜管遺残はこの尿膜管(胎児のころに膀胱と母体をつないでいる管)が、生後も閉じずに残っている状態です。
(胎児期には、尿膜管は膀胱から臍まで繋がっていて、胎児の尿を母体に流すための通り道となっています。通常は、出生とともに尿膜管は閉鎖します。)

尿膜管の中を尿が流れる場合は、臍から尿が漏れ出ることがあり、この子は、まさにその状態です。
常に尿が漏れ出ているので、汚染しやすく、何かを当てている必要があります。

しかも、この子は、皮下に尿膜管洞を作っていて、皮下に尿が漏れ出てぷっくり腫れて見えます。
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皮下に溜まった尿は細菌の感染の確率が高くなります。
細菌の感染を起きると発熱や腹痛(臍周囲や下腹部の痛み)が起こるので、消毒と抗菌剤の投与が必要です。


受診時の体重は480gでした。
1500g以上にならないと手術はできないそうです。

通常の尿道からも、排尿はできています。

保護当初から下痢便だったそうですが、今は、抗生剤の服用で下痢も止まり、良い便をします。

色々とありそうな気がしますが、追々、対処していきます。
食べることはできていて、体重も着々と増えています。

ただ、この子は左後足の足先の先天性の欠損もあり、他にも先天的な奇形がある可能性もあります。
しかし、まだ、小さすぎて、エコ-での内臓の確認には限界があります。

尿路も他の臓器についても、もう少し、大きくなってから詳しく調べる必要がありそうです。
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酷いウィルス性の鼻炎の治療も、始め、目も開くようになり、鼻水も止まって来ました。

お預かりをして下さる方を募集しましたが、ケア-も医療費もかなり大変そうです。
他の保護っ子達には、負担をかけないよう、ちょっと、頑張ってみることにしました。

とは言え、猫屋敷にならないよう、保護猫たちの里親さん探しは、頑張らないといけませんね。



また、先日のTNRの場所に残されていた入院している黒猫ちゃんは、美味しいものなら少し、自力で食べるようになってきました。
保護当初よりは、元気にはなってきていました。

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顔に手を伸ばすと、顔を手にスリスリとしてくれました。


そしてその兄妹達・・・。
昨日の朝、いつもお世話になっているKTさんと、Kさんが保護に向かってくれました。

すでに1匹、亡くなっていて、衰弱して入院している黒猫もいて、残った子猫達が順番に衰弱して行くのを待つ必要もないので・・。

幸い3匹とも、お母さんと一緒に姿を見せてくれて、捕獲でき、母猫はTNRをするため、病院に連れていきました。

子猫は720gのメスと、1180gと1100gの2匹がオスでした。
2匹は、病院の定休日明け、木曜日からKTさんの知り合いの台東区の病院が預かって下さることになっています。

保護後、直ぐに近所の病院で受診し、2匹は軽い脱水があり、皮下点滴をしました。
2匹は、眼も腫れていて、よだれが少し出ていましたが、入院している子のように衰弱はしておらず、ホッとしてました。

ところが、パニックになって暴れていただけで見た目より弱っていたようです。
見た目以上にノミによる貧血はひどく、消化管の回虫とコクシジウムの感染と鼻風邪・・。

連れていく予定の病院は定休日明けの25日に連れて行くことになっていたので、捕獲した日からの一晩は、Kさんの所で過ごすことになりました。
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次の日25日の朝から、720gも一番小さい子の状態が悪化しました。
そして、8時過ぎ、病院に向かう車の中で息を引き取りました。

可哀想なことをしました。
もっと早く、余裕をもって保護していたら、生きることもできたのかもしれません。

そして、当初予定していたKTさんの知り合いの病院に連れて行き、2匹は入院しました。
あの子達の生命力に期待します。


この子猫達の生まれた地域の意識が問題だったと思います。
餌はみんなであげて、数が増えても放置・・・

鼻かぜも蔓延し、ノミだらけで、コクシジウムと回虫が感染している猫たちです。
ご飯をあげている人が「仔猫は毎年生まれるけど、育たないのよ」などと、普通に話していました。

このような地域は、きっとあちらこちらにあるのでしょう。
この子達の命を奪ったのは、関わっていた人達の無知と意識の低さだと思います。

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